2009年12月1日火曜日

「問題が多く発生し、難航したエアの製品化」

クッション性を確保するためのエアバックは、ビニールバックの内部にガスを充填したもので、これはすぐに作ることができた。問題はその搭載位置だった。当初のアイディアでは、このエアバックはアウトソールの外側に装着されていた。しかしそれでは耐摩耗性に問題がある。そこで次にインソールの下に組み込まれたが、今度は摩擦熱の問題が発生した。最後にたどり着いたのは、ミッドソールの中に仕込むことだった。こうしてポリウレタンのミッドソールにフルレングスのエアバックを備えた最初の製品、「テイルウインド」が発表された。しかし初期のエア搭載シューズでは、数々の問題が発生した。その多くはソールの耐久性に関するものであり、それが完全に解決するまでには、数年の時間を要した。エアがナイキのラインアップの主軸となるのは80年代の半ばになってからである。エアの可能性を信じ、決して諦めなかった開発担当者の苦労は、発表から10年近くを経て、ようやく報われたのだ。今やエアはナイキの代名詞的な存在となった。そしてこれからも、エアはナイキと共に進化して行くだろう。

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